桜の開花予想はどのようにするのか

春の桜の花見は、日本の風物詩ですよね。

毎年、桜がいつ咲くのか、気にしている人も多いのではないでしょうか?

3月になると、桜の開花予想がなどが話題ないなります。

気象庁の開花予想の発表は、2010年に取りやめてしまいました。

が、現在は民間の業者が予測を行っています。

もともと、気象庁の桜の開花予想は、農業と気象の関係を調べるための農業気象研究の一部だったんです。

桜の開花予想の発表をするようになって、マスコミによって「桜前線」という言葉ができました。

日本人の桜への関心は、以前から高かったんですね。

気象庁では、ソメイヨシノを主に観測対象にしていました。

桜の開花日・満開日の観測地点は全国68ヶ所ありました。

ありましたというのは、相次いで閉鎖されたりしているので、その数が減少してきています。

以前は、各地の標本木といわれる、基準になる木からつぼみをとって、重さを量って開花を予想していました。

この方法は、標本木が気象台にあることが多かったので、気象台独自に行われていました。

1996年~過去の開花日や平均気温、その年の気温の状況や予想などのデータを基に、

前年の秋からの平均気温の積算値を考慮して、コンピューターでデータ計算する方法を用いるようになりました。

しかし、プログラムのミスや実際の基準木との状況の差が出てしまったり、あまり当たらなかったようです。

実物の桜のつぼみの状態と全くそぐわない発表だった時もあったようです。

気象庁の開花予想は2010年に発表を取りやめてしまったけれど、

民間業者が、開花予想の発表をすることになりました。

これがウェザーニューズ、ウェザーマップ、日本気象協会の3業者です。

ウェザーニューズでは、桜あの開花予想を2003年から発表していました。

2月中旬に開花傾向、3月1日に1回目の開花予想を発表しています。

開花の予想箇所は、花見の名所と呼ばれている所です。

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そのため、気象庁の開花は予想の場所とは、また違った場所の開花予想がされています。

ウェザーニューズでは、従来の開花予想の方法(過去の気象データの解析)に加えて、

現地の取材や情報(「さくらプロジェクト」のサポーターさんによる)を取り入れて

より実際の状況にあった予想がされるようになっています。

これに加えて、近年の統計データーや最新の気象データなどを加えて

開花予想の精度を増しています。

気象庁の開花発表では

「標本木で5~6輪以上の花が開いた状態となった最初の日」としていましたが、

ウェザーニューズでは、2010年から開花日の定義を

「対象の木に1輪以上開花した日」

に変更すると発表しました。

これによって、開花日も以前と微妙なずれがあるようです。

最近はニュースなどでも取り上げられている開花予測の方法として、

積算温度を利用したものが有名です。

桜の開花には

「5度以上気温の有効積算温度(平均気温×日数)が5~600度(品種による)」

というのは有名です。

その「積算」の開始時点は、「低温による休眠後」としか書かれていない場合が多いのですが…。

開花に必要な桜の「休眠」も、一定の低温「積算温度」が必要です。

通常の地域では、「0度以下で10日前後」必要とされます。

休眠しないと、桜の開花が見られなかったりするので、

休眠のための「低温の積算温度」も開花予想には重要なデータです。

休眠打破の積算温度を超えてから(一般的には立春が過ぎてから)の積算温度で開花するようです。

色々な説やデータがあります。

「立春以降の最高気温×日数が540℃になると開花する」

という説もあります。

各予報会社は、独自の計算式で開花予報しています。

しかし、気象自体が最近は不安定で予測不能になってきてます。

それに対応するために、データの収集方法や解析方法を進化させています。

今年の桜は、何時頃咲くのでしょうね?

毎年、楽しみですよね。

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