気候が暖かくなるってくると、今まで動いてなかった人も活動的になってきます。
そして、この季節に意外と多いのが『ぎっくり腰』
『ぎっくり腰』の経験がある人は、2度と経験したくない痛みだったりしますよね。
『ぎっくり腰』はただの呼び名で、正式(?)には急性腰痛症という症状名で呼ばれるものです。
その名のごとく、急に腰部の激痛が起こります。
欧米では「魔女の一撃」とも呼ばれています。
「思い当たる節」がないのに急に起こるので、目に見えない何かのせいにしたのでしょう。
すごく腰に負担のかかる動作をしたわけでもなく、なのに激痛に襲われるわけですから、たまらないでうすよね…。
そもそも、『ぎっくり腰』ってなんなのでしょう?
この『ぎっくり腰』は、はっきりした原因が分かっていないのです。
痛みのきっかけになる動作などはあるのですが、ぎっくり腰のメカニズムなどは、解明されていません。
普通の腰痛でも、原因がわかるのは2割程度といわれています。
同じことをやっていても、筋肉の強度や、体の使い方の癖、生活習慣の差などで、症状の出方が違います。
『ぎっくり腰』の症状も軽い物から重い物まで、差があります。
最初は腰の違和感だったのに、次の日には立ち上がれないほどの痛みになっていた…
何てこともよくあることです。
物を拾おうとして突然動けないくらいの痛みに襲われたとか。
『ぎっくり腰』の痛みは、炎症性の痛みであることが多いです。
なので、その炎症を起こしてしまう条件が満たされてしまうと『ぎっくり腰』の症状が発現します。
原因と考えられること。
◆同じところに負担をかけ続ける
悪い生活姿勢、生活のパターンや仕事、スポーツなどで一定のところに負担をかけ続けることで、筋肉の疲労が蓄積して。
◆怪我などをかばうことで、負担がかかってしまった。
怪我や体調の不調などで、その部位をかばうことで代償的に負担のかかる個所で。
◆間違った体の使い方をしてしまった。
体は、効率的に使える動作と、痛めやすい動作とがあります。体の柔軟性が失われている時に間違った動作(痛めやすい動作)をしてしまうことで。
◆やりつけない動作をした。
くしゃみや、階段の踏み外し、穴に落ちるなど、とっさに行う動作で。
◆精神的なストレス
精神的な緊張で、支えとなる筋肉の機能が低下して。
これらの事に加えて、季節の変化による体の変化によって、『ぎっくり腰』の起こりやすい季節があるのです。
例えば寒い季節から暖かい季節
寒さにより、血行が悪くなって筋肉の柔軟性が減少します。しかも、寒い季節は室内で過ごすことも多く、体を動かす機会が少ないのです。
気候が良くなってくるに従って、動く機会は増えるのですが、体が暖かさで血行が良く柔軟性が増すまで、時間がかかるのです。
そこで、自分の感覚と体の状態のずれが生じます。
この状態に上記の原因が加わると、『ぎっくり腰』になる確率が、確実に上がってしまいます。
これとは逆の暖かい季節から寒い季節も注意が必要です。
寒暖差への体の対応は、自分で思っているより対応ができていないものです。
暖かく体がほぐれている状態で急激な寒さに見舞われると、予想以上に体が固まってしまうのです。
この状態で、原因因子が加わると腰を痛めやすくなるのも想像ができるのではないですか?
特に普段から腰に不安を抱えてたり、時々腰が痛かったりする人は、3月半ばから5月末位までと、10月半ばから12月位までは、過信せず、注意深い行動を心がけてくださいね。