暖かい季節になっても、体が冷えてたまらない!
そんな経験をしたことはありませんか?
最近では、冷房などの空調機器によって、
外は猛暑、建物の中は涼しく冷えていることも多い。
女性にとっては、この涼しい空間は、
寒くて冷える空間ということも少なくない。
そのせいで、夏でも冷え症に悩まされている人もおおいのです。
自分がどのタイプの冷えか知ることは、
その後の冷え対策に大きく影響してきます。
1.四肢末端型冷え性
手足の末端が冷えやすいタイプ。
「末端冷え症」は比較的に若い女性に多いとされています。
特に、痩せ型で食が細い人は要注意です。
体温自体は、平均位かやや高めなので、ほんとに末端だけが冷たい印象です。
交感神経優位の状態です。
このタイプは
・食が細い
・運動不足
・慢性疲労がある
このような習慣がある人がなりやすいのがこの冷え性です。
熱を作って、運ぶ事が上手にできていないので、
この、「熱を作る」「運ぶ」を強化してあげましょう。
食事
熱を作るためにはエネルギーが必要です。
食事は、キチンととりましょう。
体を温める食材(ショウガ、唐辛子など)をとるのもいいのですが、カロリーをある程度摂取しないと、燃焼しにくくなってしまします。
また、体の材料ともいえるたんぱく質や、血液に良い食品も、意識して摂っていきたいところです。
只、肉は脂肪分が多いため、量や質を考えてとっていきましょう。
運動
発熱、血流促進の役割を果たす「筋肉」を使いましょう。
激しく動かすものでなくてかまいません。
体の先まで、血流を良くしたいので、軽く心拍が上がり、汗がにじむ程度の運動を心がけましょう。
ラジオ体操程度の運動量が目安です。
服装など
おしゃれのために薄着をしたり、肌を出したりして「寒さを我慢」しないようにしましょう。
その『我慢』が、冷えをを悪化させてしまいます。四肢末端型冷え性の方は、生活習慣を見直すことで、冷え性改善が期待できます。
「熱を作る」「運ぶ」の強化を意識した生活を心がけましょう。
2.下半身型冷え性
足先から腰にかけてのいわゆる「下半身」が冷えるタイプ。
顔や上半身が火照る「冷えのぼせ」のもなり易いのがこのタイプです。
中年以上の女性や、男性に多いタイプです。
体温は、平均位かやや高めです。
交感神経優位の状態です。
このタイプは
加齢によって血管が細くなったり、筋肉の衰えによって、
血液の循環が滞ってしまうことで起こりやすい冷えです。
重力の影響を強く受ける下半身は、
筋力の低下によって、流が著しく滞ります。
血流が悪くなったところは、熱の運搬がうまく行かないのです。
発熱組織としての筋肉も衰えているために、冷えはますますひどくなります。
悪化をすると下半身は冷たいのに上半身は「のぼせ」ているように感じる「冷えのぼせ」
という症状を引き起こしてしまう可能性があります。
暑さなどを判断するのは『脳』なので、上半身が「のぼせた」ようになっている状態は、下半身が「冷えている」ことを気づけなくしてしまいます。
こうした悪循環により、冷えを悪化させてしまうのです。
このタイプの冷え性は、循環をよくすることで改善できます。
つまり、「運動」です。
ウォーキングなど下半身を使えるものがおすすめです。
スクワットや屈伸運動、踵の上げ下ろし運動など、
軽めの運動を、ちょこちょこやってみましょう。
3.内蔵型冷え性
手足は温かいのに、体の中心部(内臓)が冷たくなるタイプです。
やや肥満気味の人や、アレルギー体質の人がなり易いようです。
体温は低め。
副交感神経優位の状態です。
このタイプは、
交感神経の働きが低下すると血管がうまく収縮しなくなり、本来温めなくてはならない内臓の熱が放出されるため、手は温かくても内臓が冷えてしまいます。これが不規則な生活が原因となる、内臓型冷え性です。この冷え性が怖いところは、便秘・下痢・膀胱炎を誘発してしまう可能性があることです。
手足は温かいため、自覚がしにくいので、
体を冷やし過ぎてしまう、悪循環になってしまいます。体温調節に関連する自律神経が大きく関係してくるため、
食べ過ぎや睡眠不足、エアコンの多用など、
自律神経を乱す行為が問題になります。
規則正しい生活と、何事も「過ぎない」ように心がけましょう。
内蔵型冷え性の改善で一番大切なことは、体の芯を温めることです。
表面は冷えていないので、汗をかきやすかったりするのですが、かえってこの汗が、体を冷やしてしまう場合があるので、注意が必要です。
熱を奪いすぎないように、汗は素早く拭き取りましょう。
運動もジョギングのような激しいものではなく、
ラジオ体操やウォーキングのような軽く汗ばむ程度のものがおすすめです。
体質改善を目的とした生活管理や運動が、このタイプには必要です。
長くなってしまったので、今回はこの辺で…
次回は、全身型冷え性と局所型冷え性についてです。