熱中症対策で重要なのが、水分補給だという事は知っていると思う。
しかし、水分補給の正しい方法を知らないと、
せっかくとった水分が、あまり役に立たない。
水分補給を失敗すると体の不調も起きるので、
正しい方法を、身に付けましょう!!
熱中症対策 正しい水分補給の方法
特に、熱中症の危険が高いのは、高温多湿の時期です。
高温でなくても蒸している感じがしている時は、
屋内、屋外を問わず、注意をしないといけないです。
こういう日は、
のどが渇かなくても、水分補給を心がけましょう!
「のどが渇いた!」という体のサインが出てからは、遅いです。
このサインが出た時には、速やかに身体への吸収が早い飲み物を飲みましょう。
速やかに!と言っても、一気飲みはいけませんよ。
一気に飲んだところで、吸収できませんから…
理想的なのは、1~2時間に200mlを小分けにして飲んでいく感じです。
これに加え、塩分、糖分の摂取もしていきましょう。
1日に体から排出される水分量は2L~2.5Lです。
体の中で作られる水(代謝水)もありますので、1日2L位は水分補給したいです。
常温の水というのがやっぱり理想的なのですが、
こだわり過ぎてはいけません。
お茶やコーヒーなどは利尿作用があるので、良くないといわれていますが、
飲み過ぎなければ、大丈夫です。
便秘薬の効き方に個人差があるように、
利尿作用にだって個人差ありますから…。
緑茶にカテキンなどの体に良い成分が入っていますし、
コーヒーだってポリフェノールが入っています。
なので、絶対ダメなわけではないですよ。
麦茶や飲んカフェインのブレンド茶、水が望ましいというだけです。
全くとらないよりは、少しでも摂っておいた方が良いので、
水にこだわり過ぎないでくださいね。
水分補給を失敗するとコワイ?
水分不足で引き起こされる脱水症状だけではなく、
水分の摂り過ぎによる「水中毒」ってあるのを知っていますか?
暑い季節に節電のためにエアコンを使わずに、
熱中症対策と言って、水分を大量に飲んでいた友人…。
暑いとはそんなに感じていなかったようですが、汗はいっぱいかいていました。
そのため、水分補給をものすごくしていたんです。
1日4~6Lとっていたそうで…
頭痛と吐き気にで病院に行ったら、診断「水中毒」
水分の摂り過ぎで、電解質異常をおこしたそうです。
急激に大量の水分を摂取したり、
水分だけをひたすら大量に補給したりするとおきます。
スポーツなど大量の汗をかくようなことをしているならば別ですが、
1時間に2L以上の飲み物を飲んでしまうのは、飲み過ぎです。
脱水の時の症状は
口の中・唇などの渇き、尿の量の減少、尿の色が異様に濃い、
頭痛、倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、筋肉のツリ(けいれん)などです。
水中毒は、
尿の量はやや多くなる感じで、色も薄いです。
のどが渇いているような感じがしたり、
疲労感、倦怠感、頭痛、吐き気、嘔吐、筋肉のツリ(けいれん)も起きます。
どちらも電解質(ミネラルとかイオンと言えば分りやすいでしょうか?)濃度の異常です。
そのため、症状は似ています。
両方とも、進行してしまうと死に至ります。
血液が濃くなりすぎるのも、薄くなりすぎるのも、
身体にとっては負担になってしまうんですね。
熱中症対策の水分補給 経口補水液の実力
すでに、熱中症や脱水症状が出てしまっている時に、
いち早く、体に取り入れることができるのが、経口保水液です。
最近ではTVCMなどでも、見かけると思います。
経口保水液は、熱中症の脱水だけでなく、
下痢、嘔吐などの症状で体の水分が不足したときにも使われます。
コレラで脱水症状が出ている時に、この経口補水液をスプーンなどで飲ませると、
特効薬のような救命効果が出たことから、普及した。
水分の吸収は主に大腸で行われている。
糖と食塩を同時に与えれば、
小腸で栄養分と一緒に水分も吸収されることからできたものです。
材料となるものも、砂糖、塩、水、あればクエン酸と比較的手に入りやすいものです。
味はともかく、吸収率は非常に高いので、
もしもの時は、作ってみましょう。
WHOやUNICEFで記されているのが
水1Lに対して、
ブドウ糖13.5g+クエン酸三ナトリウム二水和物2.9g+食塩2.6g+塩化カリウム1.5g
です。
家庭で作る簡易的な経口補水液は
水1Lに対して
砂糖40g、塩化ナトリウム(食塩)2.5g~3g
でつくれます。
これにレモンやクエン酸を少量加えてもいいですよ。
下痢や嘔吐で脱水している場合は、カリウムも不足してしまっているので、
リンゴ、バナナ、トマトなど、カリウムを多く含んでいるものを一緒に取るといいです。
水700ml+トマトジュース(無塩)300ml
砂糖40g、塩化ナトリウム(食塩)2.5g~3g
という感じでアレンジしても良いですね。
緊急じゃない場合は、スポーツドリンクで十分だとは思いますが、
少し、症状が出ているときは、利用してみてください。
まとめ
人間の体は大部分を水分が占めています。
そのため、水分補給は、体調を管理するうえでとても重要です。
自分は大丈夫と思わずに、季節を問わず、
意識的に水分を補給していってください。