「代謝を上げる」という言葉は、
ダイエットなどをしたことがある人ならば、
必ず耳にする言葉なのではないでしょうか?
ダイエットで上げたいのは「基礎代謝」なのです。
「代謝」といわれているものは、他にもあるんです。
それは「新陳代謝」
健康な体、美容などを考えると、どちらとも”上げて”行きたい「代謝」です。
『新陳代謝』と『基礎代謝』の違い
新陳代謝というのは、古い細胞を輩出して、新しい細胞を育てるサイクルに関係しています。
皮膚も骨も内臓も筋肉も体は、古い細胞を壊して輩出し、新しい細胞を育てて、
働き盛りの細胞が組織にいるように繰り返しています。
髪が伸びたり、爪が伸びたりも
目にすることができる『新陳代謝』です。
基礎代謝は、人が生きるためにする活動で
消費するエネルギーの事です。
呼吸をしたり、
心臓が動いたり、
食べ物を消化したり、
脳で考えたり、
姿勢を維持したり…
などで、消費されるエネルギーの事です。
基礎代謝が高い人は、寝ていてもカロリーが消費されるので、食べても太りにくいといわれています。
自律神経の活動で代謝アップ
代謝活動は、自律神経の働きと、深く関わっています。
そのため、自律神経の働きのタイミングを利用して、
効率的に代謝を上げていくことができるんです。
日中、交感神経が優位に働くとき、起きて生活活動をするので、代謝が上がります。
夜、副交感神経優位に働くときは、体を休め、栄養の吸収や疲労回復が行われます。
深い睡眠中には、「成長ホルモン」が分泌されて
タンパク質の合成が促進されます。
筋肉はタンパク質なので、この「成長ホルモン」が筋肉作りに関係しています。
このことから、自律神経の活動を味方につけて、
効率的に代謝を上げていくのが良いでしょう。
早寝、早起きは交感神経と副交感神経の切り替えを上手に行うのに重要です。
「成長ホルモン」24時頃までに就寝することで、分泌されやすいようなので、その時間までに寝られるようにしましょう。
朝日を浴びて、きちんと朝食をとる。
24時までに就寝。
早寝早起きで、代謝を担うホルモン分泌のリズムを調整しましょう。
血行促進も代謝をよくするのに有効です。
血行が良くなることで、老廃物の回収が促されます。
自律神経のバランスを整えるのにも効果的です。
入浴やシャワーなどを上手に利用して、
代謝を高めてきましょう。
基礎代謝を上げて、脂肪燃焼
基礎代謝を上げるには、体の中で最もエネルギーを消費する筋肉を鍛えるのが一番です。
筋肉は年齢とともに減少します。
それに並行して代謝も低下します。
筋肉を鍛えることで、代謝を維持していくことが重要になります。
効率よく基礎代謝を増やすには、どうしたら良いか?
腕や肩などの小さな筋肉よりも、
エネルギー消費が多い、大きい筋肉
太ももや背中を鍛えるのがより効率的です。
普段の生活をちょっと変えることで、鍛える事は可能です。
歩くときは、少し歩幅を大きくする。
足だけで歩くのではなく、股関節で歩くようなイメージで歩くことで、
腿からお尻の筋肉を大きく使うことができます。
これは、女性にはうれしい
「ヒップアップ」にもつながります。
基礎代謝が上がることで、
脂肪が効率よく燃焼され、ダイエットにも効果があることは言うまでもないです。
立ち上がる時、座るときに、スクワットの要領で、
背筋を伸ばし、お腹を引っ込めて動くと、
十分トレーニングになります。
背筋のトレーニングで思い浮かべるのは、
うつぶせに寝て、体を反らせながら持ち上げる
いわゆる「背筋」をイメージする人が多いのではないでしょうか?
普段生活ではなかなか「使う」ことができないのが背筋です。
家事で、窓拭きや床の雑巾がけは、十分に背筋のトレーニングになります。
ちょっとした工夫で、運動ってできるんですよ。
ちょっとでいいから、動かすことを癖づけると、
自然と太りにくい、
基礎代謝が極端に落ちることのない体で
いることができるはずです。
あなたは、何か工夫してみませんか?